駐車場で子供は車の死角に「消える」——一番危ないのは自宅の駐車場。家族で決める8つのルール

お出かけ・乗り物の安全

本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。

【結論】小さい子供は車の周り360度の死角に「消える」。合言葉は「乗せるのは最後、降ろしたら即手つなぎ」

先に結論をお伝えします。しゃがんだ幼児の背丈は、ほとんどの車のボンネットより低い——つまり運転席からは、車のすぐ前・すぐ後ろ・側面の子供が見えません。JAFのユーザーテストでも、バックカメラは「車体の真後ろの低いもの」には有効な一方、車体近くや側方は映らず、過信できないことが確認されています。そして駐車場事故で最も痛ましいのは、自宅の駐車場で、家族の車が起こす事故です。ドライバーとしての合言葉は「発進前に車の周りを一周」、親としての合言葉は「駐車場に足をついたら、即、手をつなぐ」です。

この記事を書いた人

私はメーカーの生産技術エンジニアとして14年間、工場の設備安全設計・リスクアセスメントに携わってきました。工場ではフォークリフトと人の分離が鉄則。駐車場は、その分離が効かない「車と子供が同じ空間にいる場所」です。

なぜ駐車場で事故が起こるのか——3つの死角

①直前・直後の死角……運転席から車の直前・直後の低い位置は数メートルにわたって見えません。しゃがんで靴を直している子・落とした物を拾っている子は、完全に視界の外です。②駐車車両の間……子供は車高の低い乗用車でもすっぽり隠れます。車列の間から出てくる子供は、動き出すまで存在自体が見えません。③バックカメラ・ソナーの死角……JAFのテストのとおり、カメラは真後ろ専用で側方は映りません。左右から急に飛び込んでくる子供には対応できないため、「カメラを見たから大丈夫」が最も危険な思い込みです。

「自宅の駐車場」が一番危ない理由

外出先より自宅の敷地内のほうが、①全員が油断している、②子供が「車=家族」と思って警戒せず近寄る、③見送り・お出迎えで子供が車の周りに出てくる——と条件が揃います。出発の直前、「いってらっしゃい」を言いに子供が車の後ろに走り出る。運転席からは見えない。この構図を家庭で共有することが、何よりの対策です。

ドライバー側の5つのルール

①発進前に車の周りを一周する……乗り込む前に、前後左右と車の下を目視。数秒の習慣です。②バックの前に、子供の位置を声で確認する……「○○はどこ?」と同乗の大人に確認してから動かす。見えない時は降りて確認します。③子供を乗せるのは最後、降ろすのは運転終了後……エンジンがかかっている間、子供を車外に立たせない。④見送り・出迎えは「玄関の中から」をルールに……車の可動範囲に子供を入れないのが本質です。⑤カメラ・ソナーは「補助」と心得る……車内の見守りも含め、機械は目視の代わりではありません。

親(歩行者側)の3つのルール

①駐車場に降りたら、ドアの前で即、手をつなぐ……「車から店の入口まで」が事故区間です。荷物より先に子供の手。②車列の間を歩かせない・走らせない……通路の真ん中寄りを、大人が車道側で歩きます。③「白いライトの車(バックランプ)には近づかない」を教える……動き出す車の見分け方を、子供にも一つだけ教えておくと効きます。チャイルドシートの乗せ降ろし(チャイルドシートの記事)の間、もう一人の子から目を離さないことも忘れずに。買い物中の車内置き去りは置き去りの記事のとおり厳禁です。

よくある質問(FAQ)

Q. 360度カメラ(アラウンドビュー)があれば安心?
A. 死角は大幅に減りますが、画面を見ている間は実際の周囲を見ていない時間でもあります。「発進前の一周確認+カメラ」の二重確認が正解で、どちらか一方ではありません。

Q. 何歳から駐車場を一人で歩かせていい?
A. 「手をつながず歩ける」のは、飛び出さない・車の動きを予測できるようになってから。少なくとも未就学のうちは、駐車場では必ず手をつなぐか抱っこにしてください。

Q. コインパーキングと店舗駐車場、どちらが危ない?
A. どちらも危険ですが、店舗駐車場は「買い物で気が急いでいる歩行者」と「空きを探して徘徊する車」が混在するぶん、予測が難しくなります。入口から遠くても、通路横断の少ない区画に停めるのも有効な工夫です。

まとめ

駐車場の安全は、ドライバーとして「①発進前に一周、②バック前に子供の位置確認、③乗せるのは最後、④見送りは玄関から、⑤カメラを過信しない」、親として「①降りたら即手つなぎ、②車列の間を歩かせない、③バックランプを教える」。子供は車の周りで”消える”——この前提だけは、家族全員の共通認識にしてください。

参考:JAFユーザーテスト「バックカメラに死角はないのか?」JAFユーザーテスト「死角に潜む危険を知っていますか?」JAF交通安全トレーニング「駐車場内の接触事故を防ぐ」

コメント

タイトルとURLをコピーしました