見守りGPSを調べていると、ミマモルメという名前に行き当たります。ただ、料金を調べようとすると個人ブログごとに数字が違っていて、「結局いくらなのか分からない」となりがちです。
先に答えを書きます。数字が割れているのは、3つの別々の金額を混ぜているからです。
- 6,380円 = 初期登録料(本体代込み・申込時のみ)
- 638円 = 月額(通常)
- 528円 = 月額(登下校ミマモルメの契約者だけの割引価格)
この記事では、公式サイトの情報だけを使って、料金・2機種の違い・できないことを整理します。運営は株式会社ミマモルメ(阪急阪神東宝グループ)です。
料金——「月額528円」は誰でも使える価格ではありません
ミマモルメGPS2の公式料金です。
| 登下校・まちなかミマモルメを 契約している |
契約していない | |
|---|---|---|
| 初期登録料(本体代込み) | 6,380円(申込時のみ) | |
| 月額 | 528円 | 638円 |
差は月110円、年間で1,320円です。登下校ミマモルメを途中で解約すると、次回の請求から割引はなくなります。
初期費用が6,380円かかるので、1年使ったときの総額はこうなります。
| 1年目 | 2年目以降(年間) | |
|---|---|---|
| 割引あり(528円) | 12,716円 | 6,336円 |
| 割引なし(638円) | 14,036円 | 7,656円 |
※すべて税込。GPSサービスのみの金額で、登下校メールなど他の有料サービス分は含みません
年度の途中から始めると、初年度は安くなります
一括払いを選んだ場合、料金は年度(4月〜3月)区切りで計算されるため、開始月によって初年度の額が変わります。
| 開始月 | 4月 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初年度の利用料(1名) | 6,336円 | 5,280円 | 3,696円 | 2,112円 | 528円 |
これとは別に初期登録料6,380円がかかります。「安く始められる」わけではなく、翌4月にまた1年分がかかるという点は誤解しないでください。
2機種あります。選ぶ基準は「充電の手間」か「手動検索」か
現行のミマモルメGPS2と、旧モデルのミマモルメGPSが併売されています。
| ミマモルメGPS2(新) | ミマモルメGPS(旧) | |
|---|---|---|
| バッテリー | 1か月以上 | 約10日 |
| サイズ | 50×50×16.5mm | 38×57×15mm |
| 重量 | 50g | 34g |
| 検索モード | 3段階(2〜3分/3〜5分/10〜15分) | 4段階+手動検索 |
| 測位補助 | Wi-Fi/基地局/A-GPS | Wi-Fi/基地局 |
| 対応衛星 | GPS/QZSS(みちびき)/BeiDou/Galileo/SBAS | |
| 防水 | 生活防水 | |
| 充電 | Type-C | Type-C(急速充電非対応) |
※バッテリー持続時間は「おすすめモード・1日の総移動時間が約3時間」を想定した公式の条件です
迷ったらGPS2でいいと思います。約10日ごとの充電は、実際には忘れます。持ち時間が3倍になったのは大きな差です。
旧モデルを選ぶ理由があるとすれば、16g軽いことと、手動検索とエコモード(約60分間隔)があることの2点です。低学年でランドセルが重い、または「今すぐ調べたいときだけ使えればいい」なら旧モデルにも意味があります。
他社と決定的に違うのは、出自です
ミマモルメは、GPS端末の会社が見守りサービスを始めたのではありません。逆です。
2011年に「登下校ミマモルメ」——子どもが学校の校門を通過すると保護者にメールが届くサービス——から始まり、公式によればこれまでに100万人以上のこどもを見守ってきたとされています。全国の公立・私立学校で導入されていて、導入学校の一覧が公式サイトで公開されています。
ここから何が言えるか。
- すでに学校で登下校ミマモルメを使っている家庭なら、GPSを足すだけ——アカウントも支払いもまとまり、月額も110円安くなります
- 使っていない家庭にとっては、ただのGPS端末——月額638円で、他社と横並びに比較すべき対象になります
つまり「学校が導入しているかどうか」で、この製品の価値が変わります。まずお子さんの学校が対象かを確認してから検討してください。
機能——「兄弟をまとめて見る」と「子どもから知らせる」
- 複数端末を同じ地図に表示——兄弟姉妹を一度に確認できます
- 移動履歴——振動センサーが動きを感知して、通った道を記録します
- 通知場所の登録——習いごと・祖父母宅・公園などに着いたら通知
- 家族は何名でも登録可能——代表契約者が許可すれば、祖父母も見られます
- 子どもからの発信——端末のボタンを長押しすると「いまここにいるよ」とアプリに通知が届きます
- 電池残量通知——一定量を下回るとプッシュ通知
最後の「子どもからボタンで知らせる」は、待ち合わせで効きます。防犯ブザーのような緊急用ではなく、日常の連絡手段です。
できないこと——ここは正直に
公式サイトの注意書きに明記されている制限です。買う前に知っておいてください。
- リアルタイム追尾はできません。公式に「位置情報の変化をカーナビゲーションのようにリアルタイムで自動的に捉え、地図上に表示することはできません」と書かれています。これはミマモルメに限らず、この方式の見守りGPS全般に共通します
- 位置がずれることがあります。環境やモード設定によって、特定できない場合もあります
- 2〜3年に一度の買い替えが推奨されています。バッテリーの経年劣化のためです。初期登録料6,380円は本体代込みなので、買い替え時に再度かかると考えておくのが安全です
- 防水ではなく「生活防水」です。プールや水遊びには持ち込めません
- ACアダプターは別売です。推奨はGPS2が5V/2A、旧GPSが5V/1A
位置がずれる理由と、ずれても困らない使い方は見守りGPSの精度はどれくらい?にまとめています。
最後にちょこっとお勉強:なぜ「検索モード」で電池の持ちが何倍も変わるのか
GPS端末がいちばん電気を使うのは、位置を計算するときではなく、衛星を見つけるときです。
GPS衛星は約2万kmの高さを飛んでいて、地上に届く信号は非常に弱い。端末は「どの衛星がいま空のどこにいるか」を知らない状態から探し始めるので、受信機を動かし続けて数十秒かかることがあります。これをコールドスタートと呼びます。
だから測位の回数がそのまま電池の消費になります。2〜3分間隔と10〜15分間隔では、1日の測位回数が5倍違う。持ち時間もそれに応じて変わります。
ここで効くのがA-GPS(アシストGPS)です。衛星の軌道情報をあらかじめ通信経由で受け取っておくことで、「どこを探せばいいか」が分かった状態から始められます。探す時間が短くなる=電気を使う時間が短くなる。GPS2のバッテリーが3倍持つのは、電池を大きくしただけではありません。
加速度センサーとジャイロセンサーも同じ役割です。子どもが止まっているあいだは測位しない——動いていない時間の測位を省くことで、無駄な消費を減らしています。
向いている家庭・向いていない家庭
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 学校で登下校ミマモルメを使っている(月額528円・支払いも一本化) | 学校が導入しておらず、価格だけで選びたい(月額638円は割高な部類) |
| 兄弟姉妹を1つの地図で見たい | 1人だけで、機能は最小限でいい |
| 祖父母にも見せたい(人数無制限) | リアルタイムで追いかけたい |
| 充電を忘れる自信がある(GPS2なら1か月以上) | 子どもに通話させたい → キッズケータイのほうが向きます |
他社との比較は子供見守りGPSおすすめ3選——測位精度・通信方式・バッテリーで選ぶに、月額のかからない買い切りタグとの違いは子供のGPSは月額不要でいい?——AirTagとの違いにまとめています。
また、位置ではなく「安全確認をしたか」を記録するという別の発想の製品もあります。→ トヨタSayuU——「左右確認したか」を記録する見守りGPS
よく検索される疑問に答えます
Q. 月額はいくらですか?528円?638円?
登下校ミマモルメ・まちなかミマモルメを契約していれば528円、していなければ638円です(いずれも税込)。別途、申込時に初期登録料6,380円がかかります。「880円」といった数字を見かけることがありますが、公式の現行料金には該当がありません。
Q. 学校が導入していなくても使えますか?
使えます。GPSサービス単体で申し込めます。ただし月額は638円になり、割引は適用されません。
Q. GPS2と旧モデル、どちらを買えばいいですか?
基本はGPS2です。バッテリーが約10日→1か月以上になり、充電忘れのリスクが大きく減ります。旧モデルを選ぶ理由は「16g軽い」「手動検索とエコモードがある」の2点だけです。
Q. 何年くらい使えますか?
公式はバッテリーの経年劣化により2〜3年に一度の買い替えを推奨しています。小学校6年間だと2〜3台という計算になります。
Q. 家族全員のスマホで見られますか?
見られます。代表契約者が許可すれば人数の制限なくアプリに端末を登録できます。祖父母に見てもらう使い方もできます。
Q. 学校に持ち込めますか?
学校の規則によります。GPS端末は通話も通信もできないため、キッズケータイより認められやすい傾向はありますが、必ず学校に確認してください。判断の分かれ目はキッズケータイと見守りGPSはどっち?で整理しています。
Q. プールや雨の日は大丈夫ですか?
生活防水なので、水に沈めるのは不可です。雨で濡れる程度は想定されていますが、プールや水遊びには持ち込まないでください。
📌 あわせて読みたい:見守りGPSは学校に持ち込める?——文科省の通知に「答えが書かれていない」理由と、申請の通し方
まとめ
- 料金は初期6,380円+月額638円。登下校ミマモルメ契約者だけ月額528円
- 数字が割れて見えるのは、初期費用・通常月額・割引月額の3つを混同しているため
- GPS2はバッテリー1か月以上(旧モデルは約10日)。基本はGPS2
- 強みは学校の登下校メールと同じ会社であること。学校が導入していれば価値が跳ね上がる
- リアルタイム追尾はできない。2〜3年で買い替え推奨。生活防水
参考
- 阪神あんしんサービス ミマモルメ「ミマモルメGPS2」
https://www.hanshin-anshin.jp/gps2/ - 同「GPSサービス 仕様を比較する」
https://www.hanshin-anshin.jp/gps_hikaku/ - 同「支払い方法・料金表|ミマモルメGPS」
https://www.hanshin-anshin.jp/gps/payments/ - 同「登下校ミマモルメ 導入学校一覧」
https://www.hanshin-anshin.jp/mimamorume/case/


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