子供の川遊びが怖い——ひざ下の浅瀬でも流されることがある。ライフジャケットと4つのルール

子供の川遊びが怖い——ひざ下の浅瀬でも流されることがある。ライフジャケットと4つのルール 水の安全

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【結論】ひざ下の浅瀬でも、川ではライフジャケット

先に結論を書きます。

  • 中学生以下の水難による死者・行方不明者の約57%は河川で発生しています(こども家庭庁。警察庁「水難の概況」の令和2〜6年のデータを基に作成)。
  • 流れが速ければ、浅くても流されます。大人の膝程度の浅さでも流れが速いと大人でも流され、子供は体重が軽いのでさらに流されやすい、とこども家庭庁は注意しています。
  • 国土交通省は、川での水難事故のほとんどはライフジャケットさえ着けていれば防げた可能性があるとして、ライフジャケットを「川のシートベルト」と呼んでいます。
  • 「浅いところだけだから大丈夫」ではなく、「川に行くならライフジャケット」を家庭のルールにしてください。

なぜ浅い場所でも危ないのか

国土交通省とこども家庭庁の資料から、浅い場所でも危ない理由を3つ挙げます。

①一歩先に深みがあるかもしれない……こども家庭庁は「今いる場所が浅くても、一歩先に深みがあるかもしれません」としています。国土交通省も、一見浅そうに見えても急に深みがある場合があるとしています。

②浅くても流れが速いことがある……国土交通省は、子供のひざ下くらいの水位でも、強い流れがあると流されてしまうことがあるとしています。

③足元が滑りやすい……国土交通省は、水際の護岸や浅瀬の石のコケ、濡れた石などはとても滑りやすく、浅い場所は日光が入りやすいため苔で滑りやすい可能性があるとしています。

さらに国土交通省は、人は体の数%分しか浮かず、流れのある川では浮くことが難しいとしています。転んで流されたときに呼吸を確保するのが、ライフジャケットの役目です。

ライフジャケットを選ぶときの4つのポイント

①股下ベルト(股ひも)付き……国土交通省は「とくにこどもの場合は体がやわらかく脱げやすいため、股下ベルトがついているものを着せましょう」としています。

②体に合ったサイズ・ベルトで固定……体に合わないと、浮力が身体に正しく伝わらず、水中で脱げてしまう場合があります(こども家庭庁)。大人用を子供に着せるのは避けてください。

③固型式……膨張式は落水時に膨らむタイプのため、常時水に入る活動には固型式が向いています(こども家庭庁)。

④川遊び向けの認定品が一つの目安……国土交通省は、川の活動に適したライフジャケットの認定の例として、NPO法人 川に学ぶ体験活動協議会(RAC)の認定を紹介しています。なお、船に乗るときの「桜マーク」は船舶用の合格の印で、すべての製品が流水での活動に適しているとは限らない、と国土交通省は書いています。

具体的な製品は、子供用ライフジャケットの選び方|公式仕様で確認した2製品にまとめています。

ライフジャケットと一緒に守りたい4つのルール

①子供だけで川に行かせない。大人は子供より下流側で見守る……こども家庭庁は、大人もライフジャケットを着たうえで、子供が流されることも想定して子供よりも下流側にいることが重要だとしています。上流側にいると救助が間に合わないことがあり、あわてて飛び込むと救助しようとした人が溺れる二次災害につながります。こども家庭庁は、子供が水に接するときは、大人は目を離さず手の届く範囲で見守るよう呼びかけています。

②出かける前と遊んでいる間に、天気と水位を確認する……今いる場所が晴れていても、上流で雨が降れば水が増えてきます(こども家庭庁)。悪天候が予測されるときは中止や予定変更を。国土交通省の「川の防災情報」で雨量・水位・ダムの放流情報を確認できます。

③滑りにくい靴を履かせる……こども家庭庁は、できるだけ滑りにくい靴を履くことも重要だとしています。子供用ウォーターシューズの選び方も参考にしてください。

④スローロープを持っていく……流れている子供に浮くものを投げて届けるのは至難の業なので、スローロープを携行し、すぐ投げられるようにしておくよう、こども家庭庁はすすめています。

正直に書いておく点

  • ライフジャケットを着ていても、川は安全にはなりません。RACは、岩の直下などの白く泡立つ流れでは浮力が減ることや、水面下のえぐれた岩の付近に強い引き込みがあることなど、着用していても残るリスクを挙げています。
  • 浮力は使ううちに落ちていきます。RACは、浮力は使い始めから徐々に落ち、使用年数や頻度によっては必要な浮力を下回る可能性があるとしています。毎シーズン点検してください。

よくある質問(FAQ)

Q. 浮き輪があればライフジャケットは不要?
A. 不要にはなりません。国土交通省は、川は下方向に引き込む流れが発生する場所があり、浮き輪では足から身体ごと引き込まれてしまう可能性があるとして、ライフジャケットの着用をすすめています。

Q. 大人も着けるべき?
A. はい。こども家庭庁は大人もライフジャケットを着て子供より下流側にいるよう、警察庁も大人も子供も必ずライフジャケットを着用するよう呼びかけています。

Q. 河原で遊ぶだけで、水には入らない予定なら?
A. 国土交通省は、水際から3〜5m程度陸地側に立ち入る可能性があるときは、ライフジャケットを着けることで落水などの危険度を大きく下げられるとしています(川の状態や足場によります)。

関連:子供用ライフジャケットの選び方|公式仕様で確認した2製品|ビニールプールでも子供は溺れる——安全に遊ぶ5つのルール

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この記事を書いた人

私はメーカーの生産技術エンジニアとして14年間、工場の設備安全設計・リスクアセスメントに携わってきました。このブログではその視点を子供の安全グッズ選びに応用しています。

まとめ

流れが速ければ、ひざ下の浅瀬でも子供は流されることがあります。①川に行くならライフジャケット(股下ベルト付き・体に合うサイズ・固型式)、②大人は子供より下流側で見守る、③天気と水位を確認する、④滑りにくい靴とスローロープ——この4つで、川遊びを安全に楽しんでください。

出典

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