結論:「声かけ」は誘拐の前兆。日が短くなる秋こそ、下校時の対策を見直す
警察庁は、18歳以下の子供に対して「声をかける」「手を引く」「肩に手をかける」「後をつける」といった行為を、略取誘拐や性犯罪など重大犯罪の前兆事案として扱っています。つまり「声をかけられただけ」は軽い出来事ではなく、危険の入口。秋は日没が早まり、下校時刻にはもう薄暗い——子供が一人になる時間帯が危険になります。今のうちに対策を見直しましょう。
不審者の手口——「怖い人」とは限らない
子供は「不審者=見るからに怖い人」と思いがちですが、実際はやさしい言葉で近づいてくるケースが多いと警察も注意を促しています。
- 助けを求める……「道を教えて」「犬を探すのを手伝って」
- 興味を引く……「お菓子あげる」「ゲームやらない?」
- 信用させる……「お母さんが事故にあった、車に乗って」「お母さんに頼まれた」
- 後をつける……声はかけず、距離を保ってついてくる
ポイントは「大人が子供に助けを求めるのは不自然」と教えること。大人は大人に聞けばいい、と伝えると子供にも納得しやすいです。
合言葉「いかのおすし」で教える
警察や学校で使われる防犯の合言葉です。家庭でも同じ言葉で確認すると定着します。
- いか……知らない人についていかない
- の……知らない人の車にのらない
- お……助けをおお声で呼ぶ
- す……すぐ逃げる
- し……何があったかすぐ大人にしらせる
「知らない人」の定義があいまいだと子供は迷います。「家族が知らない人」「名前を知っていても親が知らない人」など、具体的に決めておきましょう。
秋の下校時に効く3つの実践
① 明るいうちに帰る・一人にならない
日没が早まる時期は、寄り道せずに帰るが最大の防犯。友達と一緒に帰る、人通りのある道を選ぶ、を家族のルールに。
② 「目立つ」「気づかれる」装備を持たせる
暗い時間帯は、ドライバーからも不審者からも「見られている」状態をつくることが抑止になります。反射材やライトは交通安全と防犯の両方に効きます。防犯ブザーはランドセルの肩ベルトなど、すぐ手が届く位置に。かばんの奥では意味がありません。
③ 「もしも」の行動を練習する
大声を出す・走って逃げる・「子ども110番の家」やお店に駆け込む——頭で知っているだけでは動けません。実際に道を歩きながら「ここで何かあったらどこに逃げる?」と一緒に確認しておきましょう。
親が準備しておくこと
- 通学路を一緒に歩く……死角・人通りの少ない場所・逃げ込める場所を把握する。
- 地域の不審者情報を確認……都道府県警のメール配信や自治体の情報を登録しておく。
- 「叱らない」約束……怖い目に遭ったとき、叱られると思うと子供は隠します。「何があってもまず話して」と伝える。
- 居場所がわかる手段……習い事や留守番が増えるなら、見守りGPSやキッズケータイも選択肢です。
具体的なグッズ選びは防犯ブザーの選び方|子供用おすすめ5選、子供見守りGPSおすすめ2選、ランドセルにつけるライトで解説しています。通学全体の対策は登下校の防犯・交通安全もどうぞ。
よくある質問
Q. 「知らない人と話しちゃダメ」と教えるべき?
すべての大人を怖がらせるより、「ついていかない・車に乗らない」という行動で教えるほうが実用的です。挨拶や助けを求める力まで奪わないよう、行動ベースで伝えましょう。
Q. 声をかけられただけでも通報していい?
はい。警察は前兆事案として情報を集めています。「大したことない」と思える出来事でも、通報が次の被害を防ぎます。迷ったら110番、緊急でなければ#9110(警察相談専用電話)へ。
Q. 防犯ブザーは本当に鳴らせますか?
いざというとき固まってしまう子もいます。実際に鳴らす練習を年に数回。電池切れの点検もあわせて行いましょう。
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この記事を書いた人
メーカーの生産技術エンジニアとして14年、工場のリスクアセスメント(危険の予測と回避)に携わってきました。防犯も同じで、「危険な状況に近づかない」「異変に早く気づく」「逃げる手段を用意する」の3段構えが基本です。子供が自分で判断できるよう、家庭で教えられる形に整理しました。
まとめ
子供への声かけは誘拐や性犯罪の前兆です。不審者は優しい言葉で近づくため、「大人が子供に助けを求めるのは不自然」と教えること。「いかのおすし」を家庭でも共有し、明るいうちに帰る・すぐ手の届く位置に防犯ブザー・逃げ込む場所を一緒に確認。日が短くなる秋の前に、家族で見直しておきましょう。
参考
※本記事は一般的な防犯情報です。地域の最新の不審者情報は、お住まいの自治体・警察の発信をご確認ください。


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