結論:地震で子供を守るのは「その瞬間に体が動くこと」。ふだんの防災教育と家族の約束が命を守る
大きな地震のとき、子供は考えている余裕がありません。命を分けるのは、ふだんから体にしみ込んだ行動です。だからこそ、家庭で「地震が来たらどうする」を教え、集合場所や連絡方法を家族の約束として決めておくことが、一番の備えになります。この記事では、年齢別の伝え方と、避難の合言葉、家族で決めておくことを整理します。
この記事を書いた人
メーカーの生産技術エンジニアとして14年、工場の安全教育と避難訓練に携わってきました。工場でも「知っている」と「体が動く」は別物で、繰り返しの練習で初めて非常時に動けます。子供の防災も同じ。怖がらせず、遊びや練習を通じて身につける方法を整理しました。
まず教える基本:「地震だ!ダンゴムシ」で頭を守る
揺れたら「まず低く・頭を守り・動かない」。子供には「地震だ!ダンゴムシ!」のように合言葉+ポーズで伝えると、遊び感覚で身につきます。丈夫な机の下にもぐり脚をつかむ、机がなければ頭を手やクッションで守ってしゃがむ。揺れの瞬間の詳しい行動は地震のとき子供をどう守る?「まず低く・頭を守る」場所別行動を。
避難の合言葉「おはしも」
消防庁が防災教育で使う避難の合言葉が「おはしも」です。
- お……押さない
- は……走らない
- し……しゃべらない
- も……もどらない
園や学校で習うことも多いので、家庭でも同じ言葉で確認すると、子供の中で行動がつながります。「なぜ押さない・走らないのか(ケガをするから)」も一緒に話すと納得して動けます。
年齢別・地震の教え方
0〜2歳(乳児〜よちよち)
この時期は親が守るのが前提。教えるというより、抱きかかえて頭を守る練習を親がしておきます。避難用の抱っこ紐やヘルメットの位置を決めておくと安心。
3〜6歳(幼児)
「地震だ!ダンゴムシ」のポーズを遊びの中で繰り返す。絵本や動画で「地震ってなに」をやさしく伝え、怖がらせすぎない。「親とはぐれたら、その場で動かず大人に伝える」も約束します。
小学生
「おはしも」や場所別の行動(家・通学路・お店・エレベーター)を具体的に。「登下校中に地震が来たら」「一人で留守番中に来たら」を一緒に考えます。災害用伝言ダイヤル(171)や集合場所も教えます。
家族で決めておく「約束」
- 集合場所……はぐれたときに集まる場所を、近所と広域の2か所決める。
- 連絡方法……災害時は電話がつながりにくい。災害用伝言ダイヤル171や、家族の連絡ルール(誰に・どうやって)を決め、子供にも伝える。
- 引き渡しの確認……園・学校から誰が迎えに行くか。連絡が取れないときの行動も。
- 避難経路と避難所……自宅から避難所までの道を、実際に歩いて確認しておく。
怖がらせずに続けるコツ
- 遊び・体験にする……「地震ごっこ」「防災クイズ」「非常食を食べてみる日」など、楽しく繰り返す。
- 怖い映像を見せすぎない……不安をあおらず、「備えれば大丈夫」と前向きに。
- 年に数回、家族で訓練……ポーズ・集合場所・持ち出し袋の確認をセットで。
災害を経験したあとの子供の心のケアは地震のあと子供の様子がおかしい——災害後の心のケアを、備えの中身は子供と赤ちゃんの非常持ち出し袋チェックリストを参考に。
よくある質問
Q. 何歳から防災を教えられますか?
3歳ごろから「ダンゴムシのポーズ」など遊びで始められます。乳児期は親が守る前提で、成長に合わせて少しずつ具体的にしていきます。
Q. 怖がって泣いてしまいます。
怖い話として教えるより、「こうすれば大丈夫」という行動を遊びで身につけるのがコツ。安心とセットで伝えると、子供は前向きに覚えます。
Q. 学校でも習うのに家庭で必要?
はい。家庭は「家にいるとき・登下校中・お出かけ先」の行動を補えます。学校と同じ言葉(おはしも等)で家でも確認すると、子供の中で行動が定着します。
まとめ
地震で子供を守るのは、その瞬間に体が動くこと。「地震だ!ダンゴムシ」で頭を守る、避難は「おはしも」、そして集合場所・連絡方法(171)・避難経路を家族で約束する。怖がらせず、遊びと練習で繰り返しましょう。ふだんの防災教育が、いざというときの命を守ります。
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参考
※本記事は一般的な情報です。地域の避難所・ハザード情報は自治体の最新情報をご確認ください。

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